イベニティ®を使うべき2つの理由と使わない場合 [骨粗鬆症]

イベニティ

内科医の3Dナカノです。今日は骨粗鬆症治療薬の最終回!イベニティ®についてのお話です

[骨粗鬆症のお話の一覧]
骨粗鬆症診断:USPSTF骨密度測定の推奨
骨粗鬆症治療1:治療の概要
骨粗鬆症治療2:ビスフォスフォネート
骨粗鬆症治療3:プラリア
骨粗鬆症治療4:フォルテオ・テリボン・テリパラチドテリパラチドの選び方
骨粗鬆症治療5:イベニティ ←この記事

目次

本日の結論:

イベニティ®は毎月皮下注射してもらうタイプの骨粗鬆症治療薬で、お値段が超高額です!
重症骨粗鬆症に有効性を発揮する場合もあるものの、人生で12ヶ月しか使えないのでここぞという時に使いたいお薬です。新しい薬なので安全性は今後要注目です!

イベニティ®が向いているひと

・すでに骨粗鬆症による骨折が複数ある方
・他の骨粗鬆症薬を使用中に新しく骨折してしまった方

イベニティ®が向いていないひと

・新薬につよい抵抗がある方
・経済的余裕がまったくない方

イベニティ®とは、

骨芽細胞と破骨細胞の両方に働いて悪さをするスクレロスチンを、選択的にブロックする製剤(モノクローナル抗体)です
月1回クリニックで皮下注射してもらうタイプの骨粗鬆症薬で、値段は1回あたり2本で50000円(の2割負担など)と超高額です

イベニティ
骨粗鬆症治療薬イベニティ

イベニティ®の用途は、

  1. 価格の高さ、
  2. 12ヶ月までしか使用できないため、

漫然と使うのではなくここぞという限られた場合のみ使用されます

・極度に骨粗鬆症が進んでいる場合(T-score -3.5以下)や
・既に骨粗鬆症による骨折(脆弱性骨折)が複数あるケース
・他剤で骨粗鬆症の治療中に新しい椎体圧迫骨折

などです

イベニティ®の副作用は、

  • 投与部位反応:注射した場所が腫れたり赤くなったりする
  • 心血管(心筋梗塞・狭心症など)・脳血管疾患(脳梗塞・脳出血など)の増加??

などが報告されています
2019年2月に発売されてまだ日が浅いので、安全性に関してはもう少ししないとはっきりしないと言えそうです

イベニティ®終了後は、

骨を増やす治療をしたあとに何も治療をしないと、骨粗鬆症が急激に進行することが知られているので、是非代わりになる治療を主治医の先生と相談してみつけるようにしてください

まとめ:

イベニティ®のお話はいかがでしたでしょうか
まだ新しい薬で特に安全性に関するデータが出揃っていないのですが、テリパラチドを使えないケース骨折を繰り返してしまっているケースで、頼みの綱になりうるとナカノは考えています。ご利用になる際には担当の先生とよく相談されてご検討ください
それでは、身近に65歳以上の女性がおられたら骨粗鬆症についてお話いただいて、健康長寿にお役立てください!


[骨粗鬆症のお話の一覧]
骨粗鬆症診断:USPSTF骨密度測定の推奨
骨粗鬆症治療1:治療の概要
骨粗鬆症治療2:ビスフォスフォネート
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骨粗鬆症治療4:フォルテオ・テリボン・テリパラチドテリパラチドの選び方
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この記事を書いた人

卒後15〜20年の病院内科医のナカノです。資格は医師・総合内科専門医・リウマチ専門医・アレルギー専門医(内科)・博士(医学)です。現在はアメリカのワシントンDC郊外の研究所で研究者として働いてます。
暮らしに役立つ知恵や皆さんの健康に寄与する情報を発信していければと考えています。

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